子育てをしていると、どうしてもイライラしてしまいますよね。
その解決方法は、子どもをどうこうしようとするのではなく、「自分の考え方を変える」ことです。
育児書は色々ありますが、私が一番すすめたいのは「アドラー心理学」です。
私は2冊とも読みましたが、『幸せになる勇気』が特に育児にフォーカスされている内容です。
2冊目にも1冊目の概要は軽く説明されていますが、『嫌われる勇気』も読んだ方がより理解が深まると思います。
- 子どもにすぐ怒ってしまう人
- どうやって叱ったらよいのか悩んでいる人
- 叱らない教育がうまくいっていない人
- 子どもの言動にイライラしてしまう人
- 毎日の育児で余裕がなくなっている人
アドラー心理学を応用して「将来はこういう風に子育てしたいなあ」という一意見として捉えて頂ければ幸いです。
叱らない・褒めない育児
アドラー心理学では、「叱ること」と「褒めること」は、どちらも良くないとされています。
その背後の目的は「子どもを操作すること」だからです。
「褒める」という行為は、自分より下の者にする行為です。
子どもは自分より幼いし、できることは少ないけれども、自分と同じ人間として「対等に扱う」ことが鍵だと書かれています。
「褒める」ことを繰り返すと、親から承認されるために行動するようになってしまう。
そうすると他人のために生きる人生になる、ということです。
「えらい! すごい!」よりも「ありがとう」を
安易に褒めず、「ありがとうと感謝を伝える」ことをアドラー心理学では推奨しています。
そうすると、子どもは
「自分は家族の役に立っている」
「人のためにいいことができている」
と思えて、自分の価値を実感することができるようになるというのです。
親が子どもの代わりに何でもしてあげることは愛じゃない
子どものために何でもかんでもしてあげたくなる気持ちはわかります。
でも、それは子どもの成長機会を奪っています。
「今自分が手助けして、将来子どものためになるか?」
を考えてみましょう。
失敗する機会も必要なときもあります。
生きているだけですでに素晴らしい
もし夫や妻が事故に遭って一命をとりとめたら、
「食器を洗ってくれない」
「洗濯が終わってない」
と文句を言う人は誰もいないだろう、というようなことが本に書かれています。
事故に遭っても生きてくれているだけで感謝するはず。
それは普段も同じです。
「生きているだけで、すでに価値がある、素晴らしいこと」とアドラー心理学では考えます。
他者を「行為」のレベルで見るのではなく、「存在」のレベルで見る。
普段、私たちは100点の理想から、減点方式で見ています。
「朝ご飯を食べて着替えて時間通り保育園に行く」
が理想ですが、
「食べてる途中で遊びだす」「着替えたがらない」
という現実を理想と比べ減点して、イライラしてしまいます。
ゼロの地点から見ることができれば、人の「存在」自体に感謝できる。
今日も子どもが元気でいてくれることに感謝すれば、「保育園に遅刻するくらいなんだ!」と、気持ちに余裕が出てくるはずです。
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