人物を描いたとき、
「なんか違和感がある…(´・ω・`)」
「ポーズがかたい…(´・ω・`)」
という絵から卒業するために、気をつけるべきポイントをまとめました。
一言でいえば、
【体の各パーツを前後左右にちょっと傾ける】
これだけで棒立ちのイラストからは卒業できます。
どのパーツをどんな感じで傾ければいいのかを、詳しく説明していきますね。
気をつける体のパーツ
- 頭
- 首
- 肩
- 胸
- 腰
まずはこの5つのパーツの傾きを意識してみましょう。
腕や足は割と独立した動きをするので、関節の可動範囲内で描けば、違和感は生まれにくいです。
それぞれ繋がっている頭~腰にかけての体の中心部分のパーツを特に意識すると、ぐっと自然なポーズが描けるようになります。
では、どのように気を配ればよいのか、次で説明していきます。
気をつけるポイント
- 左右の傾き
- 前後の傾き
- 水平方向の傾き
- 上下の傾き
- パーツの連動
1で挙げた体の各パーツに対し、これら5つのポイントを意識します。
① 左右の傾き

頭・肩・腰をそれぞれ左右に傾ければ、一瞬で棒立ち回避です。
腰が傾いたことによって、低くなった方の足が曲がり、膝の位置も変わります。(視点によって高くなったり低くなったりします)
重心のバランスを保つために、直立のときより足がナナメになります。
この片足に体重をかける姿勢をコントラポストといって、イラストを自然に、いきいきと見せるためによく使われるテクニックの一つでもあります。
【参考】棒立ちキャラ絵を卒業! 躍動感を生むポーズ 「コントラポスト」とは?
② 前後の傾き
▼ 頭の傾き

ポーズによっては、頭を前後にも傾けてみましょう。
下を向けば顔は下に寄り、上を向けば顔は上に寄ります。
傾いた顔のサンプルは、こちらが参考になります。
▼ 首の傾き

顔は固定したままで、首だけ前後に傾けることもできます。
そのとき正面から描写する場合は、首が見えなくなります。
▼ 胸の傾き

胸に傾きを加えると、動きがかなり出てきます。
胸を張る / 猫背になる と、胸の傾きにともなって、首・腰もそれぞれ動きます。(⑤ パーツの連動)
感情を表現しやすい部分だと思うので、ぜひ動きをつけてみましょう。
③ 水平方向の傾き

水平方向の傾きも加えると、さらに棒立ち絵から脱却できます。
左:顔を斜めにすると、顔だけが動きます。
右:顔を真横にするときは、肩~腰も動かすと自然です。(⑤ パーツの連動)
④ 上下の傾き

「いつも正面からの絵で味気ないな」と思ったら、アングルをずらすのも手です。
描き方はこちらを参照してみてください。
【参考】簡単にフカンやアオリのキャラが描ける裏技!角度別の人物の描き方!
【参考】俯瞰・アオリの描き方を練習して顔のイラストに角度・アングルをつけよう!
⑤ パーツの連動

(例) 腕の動きにともなって、逆側の肩が下がる
これまでに挙げてきた例以外にも、パーツの連動はあります。
体の各パーツがどのように連動するのかを学ぶには、実物を見るのが一番です!
鏡の前でいろいろ動いてみて、主に「頭」「首」「肩」「胸」「腰」がどう傾くのかを観察してみましょう。
「重心のバランスをとろうとして連動する」ことも多いため、ポーズをとった自分の体がどのようにバランスをとっているかを考えることが、自然なポーズを描くことに繋がります。
「○○すると○○できない」系を試してみると、無意識で連動していたことに気付きますね。
なお、体のパーツの「傾き」は、実際より大げさに描いた方がより魅力的な絵になります。
模写をする際にも、傾きを強調して描いてみると良いでしょう。
まとめ
- 頭
- 首
- 肩
- 胸
- 腰
×
- 左右の傾き
- 前後の傾き
- 水平方向の傾き
- 上下の傾き
- パーツの連動
「なんか絵に動きがなくてつまらないな…」と思ったら、この25通りの動かし方の可能性を考えてみましょう。
組み合わせれば組み合わせるほど複雑になりますが、より自然な、「人間くさい」ポーズが描けるようになるはずです。
それでは、ゴン(@GonYottela)でした。
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